雪と柿/large format camera

久しぶりに「雪の中の柿」に出会いました。大判写真を撮るものにとっては、ロケハンが一番大事かと思っています。まず第一に機動性がないこと。三脚は必須ですので三脚を容易に立てる場所を知っていなければなりません。天気予報をみていたら、雪が降りそうなので、以前からマークしておいた「雪と柿」の撮影ポイントへ出かけました。写真を撮るときは自分は「背景の処理」にこだわっています。大判はパンフォーカスの写真とよく言われますが、すべてにピントがあっている必要はないと思っています。主役を引き立たせるためには脇役は目だってはいけないと思います。掲載の写真はデジカメ撮影です。背景がそれぞれ違います。雪が激しく降っているときはシャッタースピードを早めに切らないと雪が流れてしまいます。大判カメラですと、明るいレンズでもF5.6です。F11ぐらいに絞っても、シャッタースピードは1/15~1/30位となってしまいます。やはりこうなると大判の不利を痛切に感じました。結局あれこれ考えて、大判で4枚の撮影となりました。出来上がりが大変楽しみ(2割)でもあり不安(8割)です。

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

8×10写真撮影上高地 2012/ultra large format photo tour at Kamikouchi in 2012

今シーズンも上高地へでかけました。今回は、以前から考えていたバイテン(8×10)を持参です。やはりこのカメラですと荷物が結構多くなります。カメラ本体、カットホルダー5枚、予備のフィルム10枚、フィルム交換のためのテント、レンズは4本(450mm,300mm,240mm,150mm     )です。そして当然ながら三脚。これが撮影用の荷物。あとは、雪道を歩くためのスノーシュー、携行食品、着替えなどです。大型のリュックに詰めたら30Kg前後です。

釜トンネルの入り口で、登山者カードを提出。警備の方も荷物の大きさにビックリ。

荷物をここで再度チェックして薄暗いトンネルを歩きます。トンネルは昔に比べアイゼンなども必要ありませんが、闇の中を歩くのは薄気味悪いきがします。トンネルを抜け出し、今度は雪道の上り坂をひたすら進みます。歩き続けること2時間以上。一般の人は1時間半程度で大正池に到着するそうですが、この荷物では無理からぬことと思っています。

 よく人から、「大判カメラを楽しんでいますね」といわれます。楽しんでいるとは自分は微塵たりとも思っていません。デジカメ時代に逆走し、大判写真にこだわっています。デジカメならば30Kgの荷物を運ぶことは必要ありませんし、もっと快適に雪道を歩けます。また、シャッターチャンスも大判に比べ恵まれます。信条としては、楽してはいい結果は得られないと思っているからでしょうか。苦労したあとの達成感は人一倍です。

大判を担いで写真が撮れることに感謝,感謝です。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

超大判カメラ11×14/ultra large format camera11×14

最近超大判カメラ(ultra large format camera)11×14をゲットされたMさん。最初にシャッターを切る場所はどこがいいかと相談を受けました。即座に今なら「柿」を撮りましょうと私。今年の春に京都で初めて超大判カメラ11×14で撮り、出来上がったポジの感激が忘れられません。早速準備です。11×14といえどもMさん所有のカメラは意外に軽量で一人でも三脚にセットできる仕様です。レンズはKさん所有のシュナイダー1100mm Fine Art XXL F22です。これも拝借できました。フィルムは富士のプロビア100Fです。これは特注で、製造中止の大事なフィルムです。無理をお願いして自分用に2枚分けていただきました。フィルムホルダーは中古で何とか手に入れました。

早速カメラをセットします。使用レンズは1100mmですので蛇腹の長さは1mほど必要です。三脚は、本体・前部・後部に3本セット。蛇腹を伸ばしてフレーミング、1mほど先にレンズボードがあるので当然手が届きません。Mさんにお願いして、操作を頼みました。やっとフレーミング・ピントを2人で確認しあってホルダーを装着。30分以上かかりました。

ここで大問題が発生。露出を決めるときお互いに確認しあうのですが、私とMさんでは私の方が1絞りアンダーです。お互いが何度となく測りなおしましたが同じ結果です。Mさんはスポット露出計。私はデジカメを参考にした自分独自の露出です。結局、お互いそれぞれの露出で撮影しました。出来上がりが心配です。

1100mmでの撮影が終わる頃に生憎雨が降り出してしまい、残念ながら撮影は中止。自分としては同じ場所の風景を550mmのレンズで見れなかったのが心残りです。11×14では使うレンズによってどのように見えるのか頭に入っていません。これを覚えないとカメラに振り回されて時間ばかりかかると思っているからです。

 

掲載の写真は現場の柿の風景です。これはもちろんデジカメです。

大判写真撮影 松平郷/large format camera at MatsudairaGo

柿の写真を撮りにでかけるときいつも立ち寄る松平郷高月院の写真です。最初の2枚は10日ほど前。残りは最近の撮影です。山門の背景の木々も10日ですっかり様変わりしました。

例年ですと、このあたりの紅葉はすでに終わっているのですが結構楽しめます。最近は、評判になってきたのか平日でもカメラを持って天下茶屋あたりを散策されている方をよく見かけます。困るのは大判で撮影しているとき話掛けられることです。フレーミングしてピント合わせをしている時が一番困ります。シャッターをきるまでの1時間ほど背後に視線を感じたこともありました。またピントグラスを覗かせてくれといわれることもあります。そういう場合は丁重にお断りするか、心に余裕があればお見せするようにしています。まあこれも大判撮影の悩みの一つかも知れません。

秋の風景/Landscape in autumn

今年の紅葉は少し遅めのような気がします。そして気になるのが「柿」です。柿は話によると、よく実がつく年とつかない年があるとか。毎年の撮影ポイント、今年はどうでしょうか? 掲載の柿のある風景は一昨年の写真です。順番ですと今年はこのような風景が撮れるかも。最近は今まで出会った風景を再度大判で撮りなおしています。大判での撮影はハンディがあります。セットに時間がかかること、フィルム・現像など中判・デジカメに比べてコストがかかること、それゆえ枚数は撮れません。一枚一枚を大切にします。デジカメ時代に背を向けて逆走していますが、出来上がったポジは感激そのものです。限りある時間を大切にして、もう少しの時間を大判についやしたいと思っています。

最後の写真は、大判カメラでの撮影風景です。

開田高原の秋/Kaida Highland Hill in autumn

 上高地へ撮影旅行に同行したNさん。彼の会社生活の節目を迎えるにあたり記念撮影会を行いました。行先は、何度となく撮影に出かけている開田高原。ちょうど、カラマツの紅葉も進み盛りを少し過ぎたところです。残念なことに天気は小雨。でも最近写真に目覚めたのか少しばかり構図にこだわりを持ち始めています。私は今回は6×17サイズで撮影をしました。このフォーマットは好きなサイズです。小雨のため傘をさしながら写真の構図について彼がデジカメで撮影した写真を確認しながらの撮影です。ついでに被写界深度の解説も。少し頭が混乱したかもしれません。画像を確認しながらですので理解は早いかと思います。さすがデジカメ、便利です。時代の流れをつくづく感じました。

雨が激しくなったので行きつけの店「開田のポッポ屋」でランチです。マスターがいつもの通り出迎えてくれました。今日は生憎ママさんはおでかけでした。この店は、マスターの鉄道趣味をいかした大変ユニークなお店です。

カラマツの紅葉は雨が激しかったので撮影を断念しました。

写真は左から1.2が途中で出会った風景、次がお店から撮影、最後がお店の看板ともいえる鉄道模型です。

 

上高地後日談/return from Kamikouchi

カラマツの撮影後日談です。このときの撮影は同行者が一人いました。Nさんです。最近デジカメで写真を撮り始めた彼は、前から撮影に同行したいと言っていました。「私の撮影はとても時間がかるので飽きてしまう。」と念押しをして一緒に出かけました。

途中、途中撮影ポイントを探しながらの山歩き(ハイキング)です。明神より奥へ入ったことがないNさんは徳澤へ近づくにつれ、「山の静けさ・光の具合」を自分で感じ撮影ポイントを自身で探し出しました。大いなる成果です。掲載の写真は撮影途中彼に撮ってもらった写真です。これをみて初めて気がつきました。やはり4年前の背骨の手術の後遺症でしょうか撮影スタイルに老いを感じました。頑張ろう!!

私の持論は、「写真はそれぞれ個性があっていい。デジカメであろうがフィルムであろうが構わない。自由に撮って構わない。」と思っています。一番難しいのは、自分が感じた感動を写真を見る人と共有すること。このことに長年悩んでいます。

 

秋の上高地/Kamikouchi in autumn

10月16日~17日にかけて上高地へ撮影にでかけました。撮影にでかける前は、いつも優先順位を付けてでかけています。今回は、「カラマツ」です。早朝に大正池に到着し目的地の田代池へ。カラマツに朝日が輝く前に到着。カメラをセットし待つこと20分。太陽が顔を出し風景が動き出します。いつものことながらハレ切りには苦労します。動きのあるものは大判撮影には不利です。何度もピングラを確認しながらの撮影です。ここで6枚もホルダーを使ってしまいました。持参したホルダーは10枚、残りわずか4枚。チェンジングテントを持ってこなかったのでフィルム交換ができません。配分を考えなければ・・・。

田代池の撮影は結局2時間ほどかかりました。梓川を横目でみながら今夜の宿泊地「徳澤園」へ向かいます。向かうといっても撮影しながらですので4時ころの到着予定。徳澤園へ着くころには、日が傾きかけていました。河原付近で自分の好きな風景に出合うことができこの場所で2枚使用。    結局徳澤園に着いたのは4時半頃。大正池を出発したのが8時前ですので、8時間以上もかかった次第です。

翌朝は、徳澤園で定番の風景を撮影。1枚使用。ここを出たのは10時過ぎ。昨日歩いた道を戻ります。     案の定、太陽の位置が違うので、風景も違って見えました。昨日マークしておいたポイントでカメラをセット。残されたホルダーは1枚のみ。安易にシャッターは切れません。

持参したホルダー10枚をすべて使い切り、バスターミナルへひたすら歩くのみ。

到着は3時半。まだまだ撮りたい場所を残しての大判撮影でした。

超大判カメラ その2/Ultra large format camera #2

 昨日、超大判カメラ(ultra large format camera)で撮影した作品を見る機会がありました。場所は、三重県立美術館ギャラリー。作品は4×5(しのご)、5×7(ごなな)、8×10(ばいてん)で撮影された全日本大判写真連盟主催の会員展です。会員の皆様の素晴らしい写真が50点以上展示されていました。圧巻は、11×14の作品です。題名は「春光」撮影場所は妙高池の平高原です。

さすが、超大判カメラでの撮影、大作です。水芭蕉が撮影されているのですがその鮮明さには驚きさえ感じさせられます。撮影者はWさん。大判歴40年以上の超ベテランの方です。写真技術、被写体への情熱は常に我々が学ぶべきものがあります。デジカメ全盛の時代、敢えて大判写真にこだわり続けるこの倶楽部には尊敬しております。

 

大判写真を少しでも理解していただくために、写真3枚ほどを載せます。

4月の京都の桜を撮るため11×14での撮影しました。このときは5人がかりでカメラを設定しました。三脚はブレ防止のため2本用意。レンズはシュナイダーファインアートXXL 1100mm F14です。イメージサークルは900mm もあります。長玉だけあって蛇腹は1m近く必要となり、セッティングは苦労しました。ちなみにこの構成はすべて借り物です。快く提供していただいたKさんには特に感謝、感謝です。

 

 

写真の説明

左:使用するフィルムホルダー、4×5、8×10、11×14 この中にフィルムが入っています。

中央:11×14カメラにシュナイダーファインアートXXL1100mmをセット

   さすがに蛇腹は1mほどになり、カメラを三脚2本でささえます。

右:大きいといわれている8×10がこうやってならべるとさすがに11×14は大きい

 

 

11×14のプリント/ultra large format print

 初めて撮った11×14。某有名カメラマンが使用していたDeardorff(ディアドルフ/デアドルフ)の11×14版です。Deardorffの8×10を所有されている方は日本にもかなりの方がおいでですが、さすがこのサイズとなると私の知っている限り3名ほどです。ひょんなことから、僅かな時間ですが11×14をお借りして試し撮りすることができました。

場所は、京都「智積院」の門。枝垂れ桜が見事に咲いており、人影も少なく、余裕を持ってカメラをセットできました。カメラディレクターはプロカメラマンのOさんです。出来上がったポジは桜・門の木目が見事に写し込まれビックリ。早速プリントしようとしたのですが、通常の銀塩プリントでは面白くないと思い、名古屋栄のセントラル出力センターさんで「和紙」を使って日本的な味を出すようお願いしました。結果は、期待以上の出来上がりで大満足。アナログカメラ(銀塩フィルム)+和紙へのプリントというコラボレーションにもどんどん挑戦していきたい、と強く意識した次第です。

 前置きが長くなってしまいましたが、このようなわけでセントラル出力センターさんのブログに紹介されました。

 興味がある方は下記の画像をクリックしてください・・・・