上高地後日談/return from Kamikouchi

カラマツの撮影後日談です。このときの撮影は同行者が一人いました。Nさんです。最近デジカメで写真を撮り始めた彼は、前から撮影に同行したいと言っていました。「私の撮影はとても時間がかるので飽きてしまう。」と念押しをして一緒に出かけました。

途中、途中撮影ポイントを探しながらの山歩き(ハイキング)です。明神より奥へ入ったことがないNさんは徳澤へ近づくにつれ、「山の静けさ・光の具合」を自分で感じ撮影ポイントを自身で探し出しました。大いなる成果です。掲載の写真は撮影途中彼に撮ってもらった写真です。これをみて初めて気がつきました。やはり4年前の背骨の手術の後遺症でしょうか撮影スタイルに老いを感じました。頑張ろう!!

私の持論は、「写真はそれぞれ個性があっていい。デジカメであろうがフィルムであろうが構わない。自由に撮って構わない。」と思っています。一番難しいのは、自分が感じた感動を写真を見る人と共有すること。このことに長年悩んでいます。

 

秋の上高地/Kamikouchi in autumn

10月16日~17日にかけて上高地へ撮影にでかけました。撮影にでかける前は、いつも優先順位を付けてでかけています。今回は、「カラマツ」です。早朝に大正池に到着し目的地の田代池へ。カラマツに朝日が輝く前に到着。カメラをセットし待つこと20分。太陽が顔を出し風景が動き出します。いつものことながらハレ切りには苦労します。動きのあるものは大判撮影には不利です。何度もピングラを確認しながらの撮影です。ここで6枚もホルダーを使ってしまいました。持参したホルダーは10枚、残りわずか4枚。チェンジングテントを持ってこなかったのでフィルム交換ができません。配分を考えなければ・・・。

田代池の撮影は結局2時間ほどかかりました。梓川を横目でみながら今夜の宿泊地「徳澤園」へ向かいます。向かうといっても撮影しながらですので4時ころの到着予定。徳澤園へ着くころには、日が傾きかけていました。河原付近で自分の好きな風景に出合うことができこの場所で2枚使用。    結局徳澤園に着いたのは4時半頃。大正池を出発したのが8時前ですので、8時間以上もかかった次第です。

翌朝は、徳澤園で定番の風景を撮影。1枚使用。ここを出たのは10時過ぎ。昨日歩いた道を戻ります。     案の定、太陽の位置が違うので、風景も違って見えました。昨日マークしておいたポイントでカメラをセット。残されたホルダーは1枚のみ。安易にシャッターは切れません。

持参したホルダー10枚をすべて使い切り、バスターミナルへひたすら歩くのみ。

到着は3時半。まだまだ撮りたい場所を残しての大判撮影でした。

超大判カメラ その2/Ultra large format camera #2

 昨日、超大判カメラ(ultra large format camera)で撮影した作品を見る機会がありました。場所は、三重県立美術館ギャラリー。作品は4×5(しのご)、5×7(ごなな)、8×10(ばいてん)で撮影された全日本大判写真連盟主催の会員展です。会員の皆様の素晴らしい写真が50点以上展示されていました。圧巻は、11×14の作品です。題名は「春光」撮影場所は妙高池の平高原です。

さすが、超大判カメラでの撮影、大作です。水芭蕉が撮影されているのですがその鮮明さには驚きさえ感じさせられます。撮影者はWさん。大判歴40年以上の超ベテランの方です。写真技術、被写体への情熱は常に我々が学ぶべきものがあります。デジカメ全盛の時代、敢えて大判写真にこだわり続けるこの倶楽部には尊敬しております。

 

大判写真を少しでも理解していただくために、写真3枚ほどを載せます。

4月の京都の桜を撮るため11×14での撮影しました。このときは5人がかりでカメラを設定しました。三脚はブレ防止のため2本用意。レンズはシュナイダーファインアートXXL 1100mm F14です。イメージサークルは900mm もあります。長玉だけあって蛇腹は1m近く必要となり、セッティングは苦労しました。ちなみにこの構成はすべて借り物です。快く提供していただいたKさんには特に感謝、感謝です。

 

 

写真の説明

左:使用するフィルムホルダー、4×5、8×10、11×14 この中にフィルムが入っています。

中央:11×14カメラにシュナイダーファインアートXXL1100mmをセット

   さすがに蛇腹は1mほどになり、カメラを三脚2本でささえます。

右:大きいといわれている8×10がこうやってならべるとさすがに11×14は大きい

 

 

11×14のプリント/ultra large format print

 初めて撮った11×14。某有名カメラマンが使用していたDeardorff(ディアドルフ/デアドルフ)の11×14版です。Deardorffの8×10を所有されている方は日本にもかなりの方がおいでですが、さすがこのサイズとなると私の知っている限り3名ほどです。ひょんなことから、僅かな時間ですが11×14をお借りして試し撮りすることができました。

場所は、京都「智積院」の門。枝垂れ桜が見事に咲いており、人影も少なく、余裕を持ってカメラをセットできました。カメラディレクターはプロカメラマンのOさんです。出来上がったポジは桜・門の木目が見事に写し込まれビックリ。早速プリントしようとしたのですが、通常の銀塩プリントでは面白くないと思い、名古屋栄のセントラル出力センターさんで「和紙」を使って日本的な味を出すようお願いしました。結果は、期待以上の出来上がりで大満足。アナログカメラ(銀塩フィルム)+和紙へのプリントというコラボレーションにもどんどん挑戦していきたい、と強く意識した次第です。

 前置きが長くなってしまいましたが、このようなわけでセントラル出力センターさんのブログに紹介されました。

 興味がある方は下記の画像をクリックしてください・・・・

超大判カメラ/Ultra large format camera

画像をご覧ください。昔懐かしい蛇腹のカメラが3台ならんでいます。向かって左から、画面サイズは4×5, 8×10, 11×14 インチの超大型カメラです。

フィルムの大きさは、4×5は「はがきサイズ」、8×10は「A4サイズ」、11×14は「レターパック封筒」より一回り大きいサイズです。11×14のフィルムは現在生産が終了されアメリカで特注する方法しかありません。いわゆる、シノゴ(4×5)・バイテン(8×10)で撮影されたプリントは超精密なできあがりですが、これ以上のサイズの11×14のプリントは感動ものです。デジカメ全盛のカメラ界にあって頑固に昔ながらのアナログ撮影にこだわっている世界・・・。また日をあらてめてご紹介したいと思います。